このたび、戦後80年という節目の年に、再び世界遺産・仁和寺にて
「寺CARE 2025 OMOIYARI & フェムテック in 京都」を開催できることを、心より嬉しく思います。
私はこれまで、シングルマザーとして、そして経営者として、幾度となく「限界」と向き合いながら歩んできました。乗り越えるたびに実感したのは、どんな苦しみの中にも、誰かの「OMOIYARI(思いやり)」がそっと寄り添ってくれていたこと。だからこそ今、私はこの『OMOIYARI(思いやり)』という力を、次の世代へつなげていきたいと強く願っています。
2025年、私たちは『OMOIYARI(思いやり)』をキーワードに、フェムケアや心の健康、文化や祈りをテーマにした体験の場をつくります。それは、すべての人が自分と、そして誰かと、やさしくつながるための時間です。
特に、月経、不妊、更年期、介護といった、日々の暮らしのなかで見えにくい悩みを抱える女性たちにとって、ここが「心の居場所」となることを願っています。
フェムテックという言葉が少しずつ広まりつつある今、私はこう感じています。
それは、誰かの悩みにそっと気づき、やさしく背中を押してくれる“新しい思いやりのかたち”。
「私だけじゃなかったんだ」「これでいいんだ」と思える瞬間を届けてくれるもの。
フェムテックは、そうした日々の安心や希望を、そっと差し出してくれる存在だと思うのです。
そしてそれを、祈りの地・仁和寺から静かに、でも確かなかたちで社会に届けていきたいと思っています。
このイベントは、企業や団体の皆さま、そして私たち一人ひとりが共に創りあげていく共感の場です。
香り、光、音、言葉、絵本、そして対話を通じて、心にそっと火を灯すような体験を分かち合いましょう。
どうぞこの時間が、皆様にとっての「心の輝き」となりますように。
この取り組みのもう一つの大きな目的は、「お寺とお母さんたちの距離を縮める」ことです。
近年、育児中の母親たちは、心の余裕や癒しを得ることが難しく、かつて大好きだった神社仏閣からも足が遠のいています。
その背景には「子どもが騒ぐのが申し訳ない」「授乳やおむつ替えの場所がない」「ベビーカーでは砂利道を進めない」といった「行きづらさ」がありました。


お寺もまた、後継者不足や施設の老朽化といった課題を抱えており、地域との新たな関わり方や存在意義の模索が求められています。

だからこそ、育児中の母親たちとお寺を結ぶことは、双方の課題をやさしく解決する希望となります。
寺CAREでは、このイベント収益の一部を、授乳室やおむつ替え設備、ベビーカー導線など「子育て支援設備」としてお寺に寄付していく予定です。
さらに、母親自身の心の再生を促す「二滴瞑想」や「心を育む」体験を通して、日常に小さな祈りと癒しを届けてまいります。
お寺が、母と子にとって「また訪れたくなる場所」になること。特に、出産後の女性はホルモンバランスの変化や育児負担、また職場復帰など環境的負荷により「精神的に不安定」になりやすく、日本では産後うつに苦しむ方が10〜15%以上とも言われています。中には深刻な孤立や疲労から、自殺に至ってしまうケースも報告されています。
そんなお母さんたちにとって、お寺は静けさと祈りに包まれた「心の避難所」になれると私たちは信じています。そしてそこから、思いやりの循環が静かに始まっていくことを願っています。

そして、フェムテックというやさしい選択肢が『OMOIYARI(思いやり)』と共に社会に根付いていきますように。




